JR仙石線が30日、全線再開し、東日本大震災による津波で約500人が犠牲になった宮城県東松島市野蒜(のびる)地区では、内陸の高台に駅が新設された。しかし新駅周辺は造成工事が続き、住む人の姿はない。
住民団体「野蒜まちづくり協議会」によると、地区には震災前に約1500世帯が住んでいたが、震災後は約530世帯にまで減少。
新駅背後の丘陵地では、造成工事が続く。約450戸、約1400人が新たな街に集団移転する予定。ただし戸建て用の最初の土地引き渡し予定は来年7月で、災害公営住宅の入居開始に至っては2017年6月と2年も先だ。
まちづくりの課題は山積しており、運転再開を見守った住民たちには、期待と不安が入り交じる。
~毎日新聞 msnニュースより~